日本と香港のサーバインフラの違いってあるの?香港データセンター作業を一部公開!

ネットワークエンジニア兼リーダーの髙橋です。

ただいま香港に滞在しファングラーグループを支えるサーバインフラのために、香港データセンター作業を日々おこなっています。
「海外で活躍するサーバエンジニア!」「海外のネットワークを管理するネットワークエンジニア!」と聞くと憧れる人もいると思いますが、実際日本国内のデータセンターと海外データセンターでやる事は変わりません。

アメリカではー
シリコンバレーではー

みたいな声はよくありますが、「日本は遅れてる!海外は進んでる!」という国や文化での差はインフラエンジニアであれば、大差ないと思います。
そういう意味では、進化・変化の多いIT業界の中では、オンプレミスの構築や管理のノウハウがあれば、プログラマーに比べると食いっぱぐれない確率は高いかなと思います。

インフラエンジニアの魅力も合わせ、日本と香港との違いや香港データセンターでの作業の風景を紹介します!

電源プラグと電圧の違いとそれに伴う機器選定

電源プラグの形状 BFタイプ
まず日本では電圧は100vですが、香港では220vです。プラグ形状も日本はAタイプですが、香港はBFタイプです。

プラグ形状はそれに合ったパワーケーブルを用意すれば良いという話ですが、問題は電圧です。
最近の機器は100〜220v対応している機器が多いですが、日本国内でしか展開していないメーカだと、100vのみというパターンも多いです。

例えばYAMAHAとかBUFFALOですね。

当然これらのメーカは香港では流通していません。そうすると機器選定では、

  • ✅ 電圧が全世界に対応しているメーカ
  • ✅ 世界中どこでも購入できるメーカ

という事になります。

弊社ではDELLCiscoを採用しています。すごいベタですが、これらは日本でも香港でも容易に手に入ります。
またメーカとの保守運用やサポートも日本でしか売っていないサーバを、香港に持ち込むという事は非常にリスクが高まります。
(けど実は勿体ないので日本製のサーバ何台か使ってます、これ内緒です)

サーバごとにキーボードの設定が混在しないように

キーボード
最初のサーバのセットアップ時にキーボードの設定をJIS配列にしてしまうと、香港にあるキーボードはUS配列なので、操作がかなり大変になります。
日本と香港で設定を変えるのもスマートではないのでUSに統一した方が良いと思いますが、今度日本に行くとDCに置いてあるキーボードがJIS配列なので、結局困ります。

解決策としてはキーボードを持ち込む事でしょう。日本ではUS配列のキーボードを購入するのは苦ではありませんが、
香港でJIS配列のキーボードは手に入らないのでそこも留意点です。

香港では都市型データセンターがない(少ない)

香港のビル群
都市型データセンターという言い方が正しいかどうかわかりませんが、東京では新宿・渋谷・丸の内などの中心地にもデータセンターがあるので、立地の選択肢が多数あります。
しかし香港ではデータセンター区画、東京でいう江東区のような場所に集中しています。しかも東京の様に最寄り駅周辺にコンビニやショッピングセンターがないのです。
(なので香港でDCを選ぶ時は自動販売機があるかなどチェックした方がいいです)

最近は香港も都市型も増やそうとしている感じの動きはあるみたいですが、まだまだメジャーではありません。

メジャークラウドで香港リージョンがない

オンプレではないですが、クラウドサーバサービスのAWSやGCPには香港リージョンはありません。今年中にできるとの情報ではすが、2018年6月時点ではありません。
その代わり、現地のサーバ会社がクラウドサービスを多く展開しています。

日本でもniftyクラウドやさくらのクラウドなど、国産クラウドが多数ありますが、香港も負けじとあります。
むしろAWSやGCPが進出していない分、香港の方が活気があるのでは?と思うところもあります。

災害に対する法律

災害大国日本では、どんな災害でもダウンさせないという課題があります。香港は地震がない代わりに台風がよく来ます。
香港ではシグナル8(警報のランク)になると金融機関・公共機関が全てストップします。
政府からの命令で強制帰宅・強制停止なのです。オンライン証券もネットバンクもダウンしてなくても、サービス停止します。

絶対サービスを停止してはいけない日本と絶対サービス停止しなくてはいけない香港の違いは面白いですね。

日本でも香港でもネットワークエンジニアはやる事同じ

上述の電圧とプラグ形状以外では、日本と香港で違いはありません。
インフラエンジニア
LANケーブル挿して・・・

インフラエンジニア
ケーブリングやって・・・

インフラエンジニア
ケーブリングやって・・・(大事なことなので2回言いました

 
という感じなので、やってる事日本と同じかなぁ・・・と。

まとめ

結局やる事変わらない。

そういう意味ではエンジニアで一番グローバルに働けるのはインフラエンジニアなのかもしれません。

 

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